高津川を上る   名賀川

名賀川編(なよしがわ) 
2008.1.26
 あまりに天気がよくて“自転車乗りたいモード”に突入した。ロードもいいが、久しぶりに川沿いの道を走りたくなった。ということで、午後、『高津川を上る』の続きをすることにした。まだ行っていない場所が残り少なくなってきたが本日のコースは津和野川の支流、名賀川とした。『つぎはぎ日本一周』もそうだが、『高津川を上る』の時も出発するときは小学生の遠足の前のようなわくわく気分になる。この気持ちはロードのトレーニングとはちょっと違う。私にはトレーニングだけでなく、こうしたちょっとした冒険心を呼び起こすようなことも必要なのだ。途中のスーパーでパンや飲み物、ちょっとしたおやつを購入する。こうしたことも遠足のようで好きだ。さて、益田から40分ぐらいかけて、津和野に到着。道の駅に車をとめる。およそ2年前に畑迫方面に出発した時と同じ場所だ。名賀方面は、『高津川を上る』はもちろん、車でも行ったことのない場所だ。スタートしてすぐに流鏑馬橋というめずらしい名前の橋があった。この後も、このラインには百才橋・希望橋などの面白い名前の橋がいろいろあった。

   

 夏の川もいいが、冬のちょっと枯れた感じの川もなかなかいいものだ。できるだけ川沿いを走るのがこの『高津川を上る』のポリシー。今日も、幹線をそれて、土手の道などを行くときがあったが、そんな中、未舗装の道路ではモグラだと思うが、地中をほった跡などがあり、こういうのもまた楽しい。

     

 いい雰囲気の場所があると止まって写真をとるのであるが、今日も何回も止まった。ただ、残念なことに自然のままの場所はここまで上流の割には少ないような気がした。匹見峡などを見てきたからかもしれないが・・・。道路の上にはそれらしい木はないのであるが、どんぐりがいっぱい落ちているような場所もあった。よく見ると、少しはなれた所のやや下あたりに木があった。風に吹かれてここに飛んできたのか・・・ちょっと不思議。

    

 名前も面白い橋が多かったのだが、橋自体もいい雰囲気のものが何箇所かあった。うっすらと雪をかぶってい趣がある。途中かやぶき屋根のかわいらしい神社があったので写真を撮ろうと、境内に行くと、そのすぐ横が集会所になっていて、地区の方が会合かなにかをされていた。不審者と思われたらいやなので、早業で写真を撮りすぐに先へ進む。でも、後で考えると、そう思う自分の心のありようはどうなのかな?と思ったりした。その後、レンガ造りのいい感じの橋が見えてきた。長崎の眼鏡橋ほどの歴史はないかもしれないけれど、それなりに逸話がありそう。

   
 

 2006年3月に閉校された名賀小学校が見えてきた。過疎化の波はどんどんおしよせてきている。この校舎は思っていたよりも新しい校舎だった。今は、どういった形で利用されているのだろう?その先にトンネルが見えてきた。このトンネルを通る方が断然距離的には近いのは分かっているが、やはり川沿いを通る。その川沿いの道は、「車は通りぬけできません」という標識。自転車はいけるだろうと思いその道を進む。途中から雪が積もってほとんど誰も通っていないような道になる。雪道走行MTBの威力を発揮して進む。再び幹線に出ると気温が3度をさしていた。それでも、ずっと上りでしっかり自転車をこいでいるので、寒さは全く感じなかった。逆に暑いぐらいだ。

  

 

 さらに進むと、川幅もだんだん狭くなり溝といった雰囲気になっていった。水源までもう少しか。川沿いの道もは途中で行き止まりになっていたり、して幹線に戻ったりしながら進む。そして、ついに峠、山口県との県境に到着。この辺りにはもう川は見えない。田んぼの中の小道を歩いて行くと水源らしき場所が・・・。たぶん支流だとは思うが、峠でもあるし、MTBでももう進めないので、ここを水源として、名賀川はこれにて終了とした。

   

    

 つわぶき高原パークというところで休憩。名前の割りにはトイレもないただの公園ではあったが、屋根がついた休憩所があり、ベンチに雪が積もっていなかったので、ここにすわり好物のメロンパンを食べ一息つく。そこからは十種ケ峰スキー場だと思うが白い帯状の雪が見えた。今日は絶好のスキー日和だろう。

   

 帰りは道の駅までずっと下りなので、すごく早く着き、時間的に余裕があったので、津和野の町もMTBでまわってみることにした。
 西周の旧居、かやぶき屋根の昔ながらの建物だ。山の上にある、太鼓谷稲荷神社にもお参りをした。ここへ行くまでの坂が結構きつく、いい運動になった。途中、リフト乗り場があるが、津和野のリフトというのは私の中ではあまりイメージがなく、あること自体忘れていた。正直まだやっているんだ〜という感想だった。ただ、冬期はお休みとのことだった。お稲荷さんから見る津和野の景色もなかなかよかった。その後、町並みを見てまわる。さすが津和野。いい場所がたくさんあった。ただ、整備されすぎているような気もした・・・贅沢な感想かな?
 真冬とは言え、今日は天気もいいので、MTBをこいでいると暑いくらい。気持ちよく半日を過ごすことができた。

    

   

本日のデータ
走行距離 30.95km
最高時速 54.00km/h 

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